
2026年6月7日から13日にかけて、沖縄県国頭村で開催された「TASAR WORLD CHAMPIONSHIPS 2026 in KUNIGAMI」。
はり・きゅう・マッサージ治療院 feel は、大会期間中の選手・スタッフへのコンディショニングサポートを担当いたしました。
世界中のセーラーが集う「生涯スポーツ」
テーザー級は全長4.52mの二人乗りヨット。
年齢や性別を問わず、同じスタートラインで競えることが大きな魅力です。
世界チャンピオンを争う総合部門に加え、Masters、Grand Masters、Super Grand Masters、女性スキッパー部門、ユース部門などが設けられ、若手から80代のベテランまでが同じ海で技術とチームワークを競い合います。
金メダリスト、親子、夫婦、男女ペアなど、多様なチームが世界各国から集まり、まさに「生涯スポーツ」の魅力にあふれる大会です。
「会場は沖縄最北端のオクマリゾート」
会場となったのは、沖縄本島最北部・国頭村にある「オクマ プライベートビーチ&リゾート」。目の前にはエメラルドグリーンの海と白い砂浜が広がり、朝はレースに向かう艇の準備、夕方にはレースを終えた選手たちが集う、まるでひとつの「ヨット村」のような温かな雰囲気に包まれていました。
そんな素晴らしい環境の中、院長・佐野をはじめ、広末、稲岡、そしてインターンを含めた総勢4名のチームで、毎日17時から22時まで選手・スタッフの皆様へコンディショニングケアを提供しました。
レース後の疲労回復やコンディション調整を目的に、多くの国内外の選手や大会関係者の皆様にご利用いただき、世界中のセーラーの皆さんと交流できたことは、私たちにとっても大変貴重で楽しい一週間となりました。
「レース初日」
私たちが到着したのは6月7日。施術ルームの準備を終えた頃、レースを終えた選手たちが続々と戻ってきました。
100艇を超えるヨットが一斉に帰港する光景は圧巻。
「これが世界大会か!」
そんな期待に胸を膨らませながら、初日は準備と打ち合わせで終了。
夜は4人で近くの食堂へ。
翌日から始まる本番に備え、早めに就寝しました。
【施術室は2部屋用意していただきました。施術ベッドは江ノ島からコンテナで到着】
「津波注意報発令、そして最初のお客様」

【赤:「鍼ってどんな感じ?知る方法はひとつだけ」(試してみるしかない的な感じ)青:「筋肉が身構えるほど鍼は怖くありません」緑:「小さな鍼、大きな変化。一度試してみて」】
2日目から施術スタート!
今回のユニフォームはオリジナルTシャツ。
このTシャツを着て朝食会場へ向かうと、待ってましたと言わんばかりに、元気なオーストラリアのご婦人から声を掛けられ、記念すべき1人目のお客様をゲット!
その後もTシャツ効果は抜群で、「そのTシャツ欲しい!」と言われるほどの人気ぶりでした。
ところがその直後、携帯電話が一斉に鳴り始めます。
「津波注意報発令!」
レースは中止。
その代わり、この日は16時から施術スタート。
予約表はあっという間に埋まりました。
「81歳のオランダ人歯科医師」

この日、私が担当したのはオランダから参加した81歳のYANさん。
歯科医師である彼は、足の痛みのため踏ん張ることができず、
「この先のレースを諦めようかと思っている」
と話してくれました。
症状から、前脛骨筋と長趾伸筋に問題があると考え、パルス(通電)を用いてゆっくりと筋肉を動かしながら施術。
「明日も来てくださいね」
そうお伝えして初日は終了しました。
すると翌日、
「昨日よりいい!」
その後も毎日通ってくださり、無事に全レースを完走。
最終日には、「Wonderful!」を連発。
「帰国したら手紙を書きます」
とも言ってくださいました。
81歳になっても世界大会に挑戦し続ける姿勢に、逆に私たちの方が元気をいただきました。
「4日間で68名をサポート」
3日目も強風のためレースは中止となりましたが、その後は天候も回復。私たちも毎日17時から22時まで施術を行い、最終的には4日間で68名の選手をサポートすることができました。
選手たちからは、
「2か月以上続いていた腕の痛みがなくなり、おかげで1位を取ることができました」
「数か月続いていた肩の痛みが改善し、今まで生きてきた中で一番感動した」
「いつものレースより疲労を感じない」
など、嬉しい言葉をたくさんいただきました。
そして最も多かった感想が、
「鍼治療は受けたことがあるけれど、こんな鍼は初めてです。地元に帰ってからも同じ治療を受けたいので、どこか紹介してください」
でした。
「翌朝に結果がわかる幸せ」
普段の治療院では、施術の結果を伺えるのは早くても次回来院時の1週間後。しかし今回は、翌朝の朝食会場で結果を聞くことができます。
治療家にとって、これほど贅沢な環境はありません。
日を追うごとに挨拶を交わす選手も増え、世界各国のセーラーの皆さんとの交流も深まり、とても充実した毎日を過ごすことができました。
「チームとして得た大きな自信」
今回の大会を通じて、改めて当院の技術に自信を持つことができました。広末・稲岡も、翌日のレースを見据えながら、限られた時間の中で状態を的確に把握し、必要なポイントに必要な刺激量を与えて結果につなげる。
その姿を見ていて、チームの頼もしさを改めて感じました。
4人それぞれが役割を果たし、一つのチームとして世界大会を支えることができたことは、私たちにとって大きな財産です。
今回の世界大会を通じて改めて感じたのは、
「痛みがあっても、好きなことを諦めなくていい」
ということ。
それはヨットだけではありません。
ゴルフ、テニス、ランニング、登山、旅行、人それぞれの楽しみがあります。
「痛みを気にせず、好きなことを続けたい」
その想いは、世界のトップセーラーも、横浜で来院される患者さんも同じです。
最後になりましたが、このような素晴らしい機会をいただきました日本テーザー協会(Japan Tasar Association)、国際テーザー協会(International Tasar Class Association)をはじめ、大会運営に携わられたすべての皆様に心より感謝申し上げます。
また、大会期間中、私たちが快適に活動できる環境をご提供いただきましたオクマ プライベートビーチ&リゾートのスタッフの皆様にも、心より御礼申し上げます。
そして何より、施術ブースをご利用いただいた国内外の選手・大会関係者の皆様、本当にありがとうございました。
世界中のセーラーの皆さんとの出会い、沖縄・国頭村の豊かな自然、そして一週間を共に過ごした仲間たちとの時間は、私たちにとってかけがえのない財産となりました。
この世界大会で得た経験と自信を、これからの日々の診療に還元し、「痛みを気にせず、好きなことを続けたい」という皆様のお役に立てるよう、スタッフ一同さらに研鑽を重ねてまいります。
また世界のどこかの海で、皆様と笑顔で再会できる日を楽しみにしております。

鍼灸マッサージ治療院 feel 院長 佐野聖
