はり・きゅう・マッサージ治療院feel 院長の佐野聖です。

「何かが喉に詰まっているような感じが続いている」
「飲み込めるけど、違和感がとれない」
そんな症状に悩まされている方はいませんか?
これは「ヒステリー球」または「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」と呼ばれる症状で、実際には異常が見つからないのに違和感だけが続く状態です。
◆ ヒステリー球の特徴
喉の異物感、締めつけられるような感じ
飲食は可能だが、常に「詰まっている」感覚がある
緊張やストレスで悪化しやすい
胃の不調(逆流性食道炎)と併発することも
◆ 筋肉の緊張とトリガーポイントの関係
このような症状は、首や喉まわりの筋肉にできたトリガーポイント(筋膜内の過敏部位)が原因になっていることがあります。
よく関与する筋肉と影響:筋肉名 起こる関連症状
胸鎖乳突筋:喉の締めつけ感、声のこもり
顎舌骨筋・顎二腹筋:飲み込みにくさ、異物感
斜角筋:胸の詰まり、息苦しさ
これらのトリガーポイントが「喉に異物がある」と脳に誤信号を送り、実際には何もないのに不快感が続くのです。
◆ トリガーポイント鍼治療とは?
当院では、こうした筋肉由来の違和感に対し、トリガーポイントにアプローチする鍼治療を行っています。
治療の流れ:
筋の状態を触診し、原因となるトリガーポイントを特定
鍼を刺入し、緊張を解除、神経系への過敏な入力をリセットし、「喉の詰まり感」を軽減
トリガーポイント鍼は、単なるリラクゼーションではなく、筋と神経に働きかける医療的アプローチです。
◆ こんな方は一度ご相談を
病院では「異常なし」と言われたが、喉の違和感が続く
ストレスで喉が詰まるような感じがする
声が出しづらい、こもる感じがある
胃酸逆流のような症状も気になる
◆ 最後に
ヒステリー球のような症状は、「気のせい」ではありません。
筋肉の緊張と神経の誤作動が原因で起こる、治療可能な機能的な障害です。
当院では、筋肉・神経・自律神経に総合的にアプローチするトリガーポイント鍼治療で、多くの方の症状が改善しています。
ひとりで抱えず、お気軽にご相談ください。
『この記事の執筆者:佐野 聖(はり・きゅう・マッサージ治療院 feel 院長)』
佐野聖は1995年に鍼灸マッサージ師(国家資格)を取得。8年間にわたり整形外科クリニックに勤務し、医師との連携による臨床経験を重ねたのち、2003年に横浜にて鍼灸マッサージ治療院「feel」を開院しました。
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)やトリガーポイントによる痛みやコリの治療を専門とし、肩こり・腰痛・坐骨神経痛・五十肩・頭痛など、多岐にわたる慢性症状の改善を得意としています。
その治療技術は、鍼灸専門誌『医道の日本』にも紹介されており、エビデンスと経験をもとに、患者様一人ひとりの痛みの本質に迫る施術を行っています。