今日から通っているジムのフリーウェイとマシンエリアが拡充し、みんなで盛り上がりました!
特にすごかったのがアブダクターで、立体的に動くのでお尻がやばいです。
と、今回は「トレーニングでの可動域の悩み」についてお話しします。
私がコンディショニングを担当しているアスリートの一人に、ビキニフィットネス選手のManaさんがいます。
ビキニフィットネスとは、女性らしい健康的な美しさを競うボディコンテストの一種で、審査の対象となる重要なポイントの一つが筋肉です。
つまり、筋肉をつけるための筋トレは必須になります。
そして、その筋トレにおいて綺麗な筋肉をつけるには、綺麗なフォームが不可欠です。
しかし、たとえトップ選手であっても、苦手な動きというのはあるものです。

これは、骨格の違いによって物理的に難しい動きが存在することもありますが、実際には、筋肉や筋膜の一部にロック(拘縮や癒着)がかかっていて動かせないというケースが非常に多いと感じています。
たとえば「ベンチプレスで胸を張れない」「肩甲骨が寄せられない」といった悩み。
その原因の一つが、大円筋の機能障害(エラー)です。
この状態は、やがて肩の痛みとして表面化することも珍しくありません。
こうした問題は、ストレッチやマッサージでもある程度改善は可能ですが、トリガーポイント鍼治療なら、原因となる筋肉に直接アプローチできます。
鍼で刺激を与えることで血流が改善し、カルシウムイオンなどの筋収縮を妨げる物質が流されると、筋肉は滑らかに動くようになります。
結果として、胸を張れるようになったり、肩の痛みが和らいだりすることも多いのです。
一見、トレーニングの動きと無関係に思える筋肉でも、筋膜や筋連結はつながりを持っています。
だからこそ、動きを制限する原因が離れた場所にあることも少なくありません。
「フォームが崩れる」「可動域が足りない」「原因不明の痛みがある」——
そんな時こそ、筋膜やトリガーポイントに注目することが、トレーニングの質を高めるヒントになるはずです。
フォームの改善やパフォーマンスアップを目指す方に、
トリガーポイント鍼治療という選択肢をぜひ知っていただきたいと思います。
『この記事の執筆者:佐野 聖(はり・きゅう・マッサージ治療院 feel 院長)』
佐野聖は1995年に鍼灸マッサージ師(国家資格)を取得。8年間にわたり整形外科クリニックに勤務し、医師との連携による臨床経験を重ねたのち、2003年に横浜にて鍼灸マッサージ治療院「feel」を開院しました。
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)やトリガーポイントによる痛みやコリの治療を専門とし、肩こり・腰痛・坐骨神経痛・五十肩・頭痛など、多岐にわたる慢性症状の改善を得意としています。
その治療技術は、鍼灸専門誌『医道の日本』にも紹介されており、エビデンスと経験をもとに、患者様一人ひとりの痛みの本質に迫る施術を行っています。