腰痛や五十肩、膝の痛みなど様々な症状でお悩みの方がご来院されますが、今日はランナーの脚の痛みのトリガーポイント鍼治療のお話です。
普段からランニングをされている、原田さん(仮名)は2週間後に迫るハーフマラソンの大会前の練習で脚の痛み・違和感を感じて来院されました。
以前より定期的なケアで通っていただいて、今回は走っていて20kmを過ぎると膝のから下後ろから外側にかけて、痛みが出てくるということでした。
明確にここというわけはなく、この辺という感じです。
明日は、走る予定がないことと、大会までは2週間あるということで、しっかりと針を打つ*ハードな治療となりました。
(*治療と大会・試合までの期間が短いと筋肉・筋膜の回復が追いつかないのでソフトな治療になり、その分効果も弱まる傾向があります。1週間前までには治療を受けていただくことをお勧めします)


右図
1.前脛骨筋
2.長趾伸筋
3.長腓骨筋
4.ヒラメ筋(腓腹筋は除いてある状態です)
痛む箇所と動作の中から痛みの原因となっている筋肉(トリガーポイントがある筋膜)は、3の長腓骨金と4のヒラメ筋の筋溝付近と考え、少し太めの針で施術をしました。
深さ的には3〜4cmほど刺入し、「ずーん」と響くのを確認しながら、施術を進めていきます。
このタイプの痛みについては足関節の動きも重要となりますので、1の前脛骨筋と2の長趾伸筋への施術も合わせて行い、さらに膝より上の長脛靱帯周囲(外側広筋)も併せて施術していきます。
一通り施術を終えてから、15分ほど休んでいただき、その後は干渉波という低周波でマッサージをして終了です。
終了後は半日〜1日ほど強い筋肉痛が残りますが、しばらくして、筋肉痛が治る頃には元の痛みも消えているはずです。
次回ご来院時に確認させていただき、追記させていただきます。
*****以下ご報告を頂きました*****
完走おめでとうございます!
(2025.1.26 ご本人の許可を得て掲載しております)


=この記事は、鍼灸マッサージ師(国家資格)である当院院長の佐野聖が書いています=
「佐野聖は1995年の国家資格取得以降、臨床の第一線で活躍しており、その技術は鍼灸の専門誌である「医道の日本」において紹介されるなど、トリガーポイント・筋膜由来の痛みやコリの改善において高い評価を得ております」