乳酸のお話が出たところで、筋肉疲労のお話です。
我々一般人が運動すると筋肉痛になります。では、筋肉痛と乳酸は関係あるのでしょうか?
現在の研究では、
筋肉痛と乳酸はほとんど関係がない
ことが分かっています。
乳酸はすぐに体から処理されるもの
激しい運動をすると、筋肉で乳酸が作られます。
これは、
・短距離走
・スピードスケート
・筋トレ
・全力運動
などのときに増える物質です。
しかし乳酸は、
・血流によって運ばれ
・エネルギーとして再利用され
・肝臓などで処理される
ため、運動後30分〜1時間程度でほぼ元の状態に戻ります。
筋肉痛の原因は乳酸ではありません。
運動した翌日や、2日後に出る筋肉痛は、遅発性筋肉痛(DOMS)(Delayed Onset Muscle Soreness)
と呼ばれ、主な原因は次の3つです。
①筋繊維の微細な損傷
特に、
・久しぶりの運動
・慣れない動き
・強い筋トレ
のあとに起こりやすくなります。
②炎症反応
傷ついた筋繊維を修復する過程で、
・炎症物質が放出される
・神経が刺激される
これが、痛みや腫れ、熱感の原因になります。
③筋肉の張り・硬さ
損傷部位を守ろうとして、
・筋肉が緊張する
・血流が低下する
ことで、動かすと痛い状態になります。
「運動直後のだるさ」と「筋肉痛」は別のもの
ここは重要なポイントです。
●運動直後の重だるさ・力が入らない→乳酸・エネルギー枯渇・代謝変化が原因
●翌日〜2日後の痛み→筋繊維の損傷と炎症が原因
つまり、
乳酸=疲労感
筋肉痛=組織のダメージ
という、別の現象です。
遅発性筋肉痛の回復を早めるには?
重要なのは血流の改善 です。
おすすめの方法:
・軽い運動(ウォーキングなど)
・ストレッチ
・入浴(湯船につかる)
・体を冷やしすぎない(強い炎症や腫れがある場合は、初期に軽く冷却することもあります)
鍼は筋肉痛に効果がある?
鍼は乳酸を直接取り除く治療ではありませんが、次のような作用が期待できます。
・筋緊張の緩和
・局所血流の改善
・炎症の回復促進
・トリガーポイントの改善
これにより、
・痛みの軽減
・可動域の改善
・回復の促進
が期待できます。
特に、
・筋トレ後の張り
・スポーツ後の疲労
・久しぶりの運動後の強い筋肉痛
などに有効です。
まとめ
「筋肉痛は乳酸が溜まるから」というのは、現在では誤解とされています。
・乳酸は運動後すぐに処理される
・翌日の筋肉痛の原因は、筋繊維の微細損傷と炎症
・回復のポイントは血流改善
鍼は筋肉の状態を整え、回復をサポートする方法の一つです。
2026年03月26日
筋肉痛と乳酸は別物。。血流改善はどちらにも大事
肩こり
セルフケア・メンテナンス
